このエントリーは、以前のブログで2011年に書いたものを移植。いまだにGoogle経由で来る方が多いので。。。
以下、転載。
LED小型DLPプロジェクター「NP-L50WJD」の使い勝手も大分飲み込めてきた。今日はXBOX 360 + KINECT に繋いでみた。
いつもは42インチのプラズマに繋いでいるのだが、既存のホームシアター・システムにセット。
▲KINECTをセンタースピーカーの上に置く 原寸写真
KINECTの場合立ってプレイするので、プロジェクターの置き位置が問題になる。
▲普通に置くと自分の影が、、、 原寸写真
普通にプロジェクター本体を設置すると、KINECTが人間を認識するエリアと重なるため、プレイする本人と干渉してしまう。
▲ここより高く 原寸写真
プレイする本人と干渉しないようにするためには、NP-L50WJDを出来るだけ天井に近い位置に上げて、天地逆に投写する必要がある。今回は実験のため、ゴミ箱の上に載せた(笑)が、レビューその1で書いたように、監視カメラ用天吊り金具等を工夫して天井に取り付けるか、タンスのようなものがある場合は、その上に載せるのが良いと思う。
▲ゲームも大画面が良い 原寸写真
ゲームが始まると、いつもの倍以上の大きさの画面なので、迫力満点。また、AVアンプのサラウンド音声で再生しているので、周り中から効果音が迫ってきて、段々没入していく。やはりゲームも大画面+サラウンド環境が良い、と再認識。
10数年前、初期のDLPプロジェクターを試した時は、カラー・ブレーキングノイズが盛大に見えたため、単板式DLPプロジェクターは動きの激しいソースの再生には向かないと思っていたのだが、「NP-L50WJD」ではカラー・ブレーキングノイズは全く見えなかった。
次に、画質を好みになるよう調整してみた。
今年の夏、節電のために家中の白熱灯とボール型蛍光灯をLED電球に替えたのだが、電灯色は白昼色より1000円も高かったので、割り切って白昼色にしてしまった。ところが、LEDの白昼色は蛍光灯の白昼色と違い本当に真っ白で、家の中が「2001年宇宙の旅」の宇宙船の中ような白さになってしまった。それと似た傾向がNP-L50WJDの発色にもあるような気がしたため、もう少し暖かみのあるトーンにしたいと思ったのだ。
▲Panasonic TH-AX200 で『銀河ヒッチハイクガイド』を映す 原寸写真
▲NP-L50WJD で『銀河ヒッチハイクガイド』を映す 原寸写真
TH-AX200より「NP-L50WJD」の方がやや青みがかっているのだが、見方によっては「NP-L50WJD」の方がニュートラルなのかもしれない。iPad2でカラーチャートを表示して見たが、多少青みがかっているようにも感じた。でも、一般のTVでもこの程度の差はあるのが普通なので、直接比較しなければ気にならないレベル。
▲好みのセッティング 原寸写真
「NP-L50WJD」の色調調整はどこがどこに影響するのか、少々判りにくかった。ただ、あれこれいじってみた結果、かなり色調を作りこんでいる事を感じた。下手にパラメーターをいじるより、映画を見るなら
- ピクチャーモードを「ユーザー(これはアドバンストメニューの中でガンマ補正をフィルムにするのと同じ事)」にする
- 明るさ、コントラスト、シャープネスを若干抑えめにする
- アドバンストメニューの中の BrilliantColorも少し抑えめする
- 好みに応じて、色相を暖色寄りに味付けする
くらいで良いように思った。
あれ?と感じたのが、シャープネスやコントラストの調整バーの調整方向。右へ(数値が大きい)方へ動かすと、コントラストやシャープネスが低下するのだ。一般的なUIと逆な気がして、最初違和感を感じた。そういうものだと思えば、慣れの問題なのかもしれないが。
プロジェクターとしての機能は、ほぼテストし終わった感じだ。
後は、内蔵メモリに保存したファイルの再生テストだが、オフィスリーダーに関しては、非常用といった趣だった。PowerPointのファイルを再生してみたが、アニメーションが全く機能せず、1面づつ送られるだけだった。また、画面の収まりもよろしくない。相手に自分の思いを伝えるのがプレゼンテーションの目的とすると、この表示品質ではあまり役に立ちそうもないと思う。
プロジェクター単体で動画等を再生する機能は、量販店等の店頭デモ用を想定したものかもしれないけれど、コンシューマー向けの製品として仕上げるのであれば、やや蛇足のように思う。この機能は省いて値段を下げた方が良いのでは、と感じた。
なお、本体がピアノブラック仕上げのため、触っていると指の脂がついて指紋だらけになる。
▲指紋だらけ 原寸写真
しかし、専用のクリーニングクロスがついており、簡単に綺麗にできるので心配無い。
▲専用クリーニングクロスでピカピカ 原寸写真
NP-L50WJDを自分なりにテストしてきたが、このサイズ・重さ、価格で、ホームシアターにも、プレゼンにも使える、1台何役もこなす賢いプロジェクターである事が良く判ったのだった。
特に、このサイズで HDMI 入力&ハイビジョン品質に対応しているのは、感動ものだ。素晴らしい。
あとはポケットサイズのAVアンプと、それと無線連携する小型スピーカーがそろえば、夢のモバイル・ホームシアターが完成するはずだ。マルチチャンネル対応のAirPlay製品でも良いけど。
追記(2011/10/31)
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